家具とは無縁?新橋にただずむお店、メトロクス東京!高田店長にインタビューしてきました!
新旧さまざまな家具が並ぶメトロクス東京。新橋というあまり家具のイメージがない街でどのようなスタイルでお店をされているのか興味津々です!
このメトロクス東京にはどのようなお客様がいらっしゃるんですか?
デザイン関係の仕事をされているお客様が多くいらっしゃいます。
また、ご自宅でお仕事をされている方ともよくお話します。広めのデスクに買い替えたいとか、引っ越したので家具を新しくしたいというお客様が多いですよ。
様々なお客様がいらっしゃる中で、1人でお店を運営されるのは大変ではありませんか?
そこまで大きい店舗ではなくほかのスタッフもいますので、今のところはそれほど大変ではないですね。小さい店舗だからこそ、お客様の声も届きやすいのはメトロクス東京の魅力だと思っています。
デザインやプロダクトに関してとても詳しいお客様もいらっしゃるので逆に教えて教えていただくことも多いんですよ。毎日刺激があって楽しいです。
他にあまりインテリアショップがない場所(新橋)にお店を構えていて良かったと思うところはありますか?
このあたりは繁華街ではなくて、オフィス街です。新橋の喧騒から少し離れていて、芝公園も近くにある落ち着いた雰囲気が魅力だと思います。
人がたくさん出入りする場所ではないので、ゆったりとお客様お一人お一人とお話ができるのは、この場所に店舗を構えていて良かったなと思いますね。
家具選びのプロの話をじっくり聞いて、家具の歴史や使い方まで聞けるのは良いですよね。
そうですね!それは本当に良いところだと思います。普段なかなか家具選びのプロに話を聞いたり、家具やインテリアに関する書物に触れることって少ないですよね。
当店には、弊社の代表が集めているデザインやインテリア、建築の本が店頭に置いてあります。日本の出版社のものもありますし、海外で出版されたものもあるので、これらの本は資料として置いているので、興味がある本は店内でゆっくり読まれてみてください。
街の中の書店ではあまりインテリアに関する洋書を見る機会もないと思うので、当店にいらっしゃった際はぜひ一度手に取ってみてくださいね。
本当にたくさんの本が並んでいますね!高田店長のオススメの書籍はどれですか?
ルイス・バラガンの書籍がオススメです。メキシコの建築家なんですが、40年台〜50年代を中心に数々の素敵な建築を手がけているんですよ。壁面に鮮やかな色を取り入れた建築スタイルが特徴です。
マックス・ビルというスイスの出身のデザイナーの書籍もオススメです。マックス・ビルは、グラフィック作品のほか、プロダクトのデザインや彫刻などもしているデザイナーで、ジャンルを問わず幅広く作品を生み出しているんです。
バウハウスで後期の出身者で、その後、バウハウスの流れを汲み取ったウルム造形大学の設立に尽力し、初代学長にも就任しているんですよ。
ルイス・バラガンとマックス・ビル。どちらの書籍もあまり他で見ないような特徴的なデザインですね!
確かにそうですね。例えば、マックス・ビルの作品で言えば、できるかぎり無駄を削ぎ落として、機能を際立たせるというところが特徴的ですよね。
グラフィックもかなり数学的な思考回路で、理論的に作られているものが多いんですよ。これはマックス・ビルのデザインのポスターです。
「1つのテーマによる15のバリエーション」という作品があって、非常に数学的な思考でグラフィックを展開しているんです。
見ていただくとわかるように、元となる線画で、よく見るとその線画の中に三角形がありますよね?正三角形の一つの辺に接するところに正四角形を描いて、それと同じように次に正五角形を描いて、さらに正六角形を描いて……とつなげていくと、一つのデザインができあがってくるんです。
このシリーズは、その原画を基にして様々な数学的思考でグラフィックを展開しているバリエーションのシリーズなんですよ。マックス・ビルのグラフィック作品には、これと同じように数学的な理論に基づいたデザインが多く見られます。
このようなポスターのみも販売していますか?
ポスターのみの販売もしています。マックス・ビルのグラフィックを施したラグもあるので、ぜひチェックしてみてください。
高田店長は本当にインテリアについてお詳しいですね。メトロクスに勤められて長いんですか?
メトロクスに入社してから6~7年になります。店舗に配属されてからは3年ほどです。
はじめは営業部に所属して、法人向けの営業を行っていました。入社したての頃は、インテリアの知識も乏しく、一所懸命に勉強しました。
法人営業という仕事の関係上、プロのバイヤーさんを相手にするのでとにかく勉強勉強の毎日でしたね。今はその時学んだことが役に立っています。
このようなセレクトショップを運営するのは、インテリアの豊富な知識がないとできないお仕事ですね。
そうですね。メトロクス東京の場合、「お店に立っているスタッフ=僕」というところなので、お客様は他のお店よりも「お店で買った」というより「僕から買った」という意識が強いと思います。
だからこそ、接客には人一倍気を使っています。仮に僕が間違ったことを言ってしまった場合、お客様にとってはそれが「正しい情報」になってしまうので……。お客様に常に正確な情報を提供するためにも、わからないことはどんな小さなことでも調べるようにしています。
最後にインテリアショップ体験記を見に来てくださる方々に一言お願いします。
メトロクス東京には、デザインやインテリアに関する書籍もたくさんありますし、僕以外のスタッフもいます。お店を手伝いに来てくれるスタッフは全員デザインやインテリアが好きですし、知識も豊富なので、気になることは気軽にお尋ねください。
当店は「お客様に何かを教える」というよりも「お客様に楽しんでいただく・面白いと思っていただく」ことに重点を置いているので、「ちょっと敷居が高そう」と思わずぜひ気軽に遊びに来ていただければ幸いです。
SHOP NAME | METROCS Tokyo |
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TEL | 03-5777-5866 |
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