チェア

イームズ サイドシェルチェア アームシェルチェア@Mid-Century MODERN

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「イームズ サイドシェルチェア アームシェルチェア」について、Mid-Century MODERN店長に教えて頂きました!

こちらのチェアについて教えていただけますか?

イームズのサイドシェルチェアとアームシェルチェアです。

チェアにも色々な形のレッグがあるんですね。こちらはなんという種類ですか?

様々な形のレッグがあります。
こちらはイームズDAXです。ダイニング・アームシェル・Xベースの略でDAXと呼ばれています。

こちらがPSCC。

ベースに種類がたくさんあるんですね!

イームズのシェルチェアはベースの種類の豊富さが一番の特徴です。
上は基本的に同じ形で、脚の種類を変えることで用途を変えるというのがこの椅子の一番の特徴になっています。

素材はグラスファイバーで、FRPと言われているファイバー型のガラスの繊維を、ポリエステルの色樹脂を流して圧着しているんですよ。

グラスファイバーは昔の戦闘機に使われていた素材なんです。当時最先端だった素材を椅子に転用したわけですよね。
今は風呂とかボートとかにも使われています。

軍事技術が平和利用されているんですね。この技術が発達したのは、昔の世界対戦の頃ですか?

そうです。第二次世界対戦の頃に発展した技術の一つだと聞いています。
もともとプライウッド積層合板のものもイームズXプリントという軍用の添え木から生まれたと言われています。

イームズチェアは歴史が深いですね。

これらは1950年頃に生まれたものです。
アームシェルが1950年。サイドシェルが1955年と言われてます。

レッグにも同じように昔から色々作られているのですか?

そうですね。もちろん歴史があります。

Xベースと言われているものに関しては、無垢の鉄を曲げているものなんですよ。これが後になって出てくるHベースです。下から見るとH型になっているのが特徴です。

こちらが重ねられるタイプのスタッキングベースです。あとはエッフェルベース、ロッキングベース、ロッカーベース。あとキャッツクレイドル。キャッツって言われています。ラウンジ用のレッグですよね。キャッツクレイドルというのが、あやとりという意味らしいです。

スタッキングベース

エッフェルベース

エッフェルベース

ロッキングベース

キャッツクレイドル

すごい種類のレッグですね!色々用途で使い分けられて良いですね!!チェアのシェル部分は全て素材は同じなんですか?

そうです。ヴィンテージのものはグラスファイバーで作られています。

取材時の様子

メンテナンス方法を教えていただけますでしょうか?

基本は、風呂桶と同じ素材なので(スポンジでゴシゴシ)洗っても大丈夫です。

軽い汚れの場合は中性洗剤で水拭きすると良いですよ。手を消毒するアルコールをウェスとかキッチンペーパーに染み込ませて拭いてあげるとよく汚れが取れます。

あとグラスファイバーの中に汚れが染み込んでしまった場合は、「激落ちくん」みたいなメラミンスポンジでコリコリ擦ってあげると汚れを落とせます。

ヴィンテージのシェルチェアはこのシェルとレッグをくっつけるところが取れてしまいますが、取れてしまったらどうしたら良いでしょうか?

この部分はショックマウントと言うんですが、スモールマウントとラージマウントがあります。

ラージマウントだとほぼ取れたりしないのですが、スモールマウントだと取れてしまう可能性はあります。
でも、残念ながらショックマウントのメンテナンス方法はないんです。
ただ、4本脚の場合は使っていて気付かないんですよね。

普通に使えてしまうので、気が付いたらちょっと剥がれている、剥がれかけているとかいうことがあるんです。
長くチェアを使い続けてもらうためにも、例えば年に1回お掃除の時とかで良いのですが、チェアをひっくり返してもらって、剥がれそうになっている部分をドライバーやラチェットでビスを取ってください。

取れかかっていないのであれば、そこにボンドを流し込んで圧着してください。
2〜3日放置してボンドが完全に乾いてから付けてあげると応急処置ができますよ。
こうしておくと剥がれにくくなります。

ビッグマウント

スモールマウント

楳澤店長が一番好きな合わせ方と好きな色はどれでしょうか?

個人的にはコントラクトベースが一番好きです。

ちなみにこの仕様のコントラクトベースは、55年から57年の2年間だけしか作っていない初期なんです。
イームズラウンジチェア&オットマンと同じ形になります。

シェルに関しては50年代のシェルがグラスファイバーのバランスが綺麗だなと思います。
陽をかざして見てもらうと分かるんですが、手が透けるんです。

この特徴は50年代のシェルなどのものだけで、60年代以降のシェルだと出ない特徴なんです。
またここ(シェルの淵側)のカーブが、初期のほうが浅いんです。
モールと言われているファブリックを引っかけやすくするために、後期のほうがカーブが深く作られているんです。

50年代のシェル 薄さ

50年代のシェルの淵部分

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