AOYAMA DINING SETの特徴を教えてください
プロダクトデザイナーの深澤直人さんとマルニ木工さん、そしてアクタスの協業で作られています。
AOYAMA ダイニングテーブルもAOYAMA チェアも一見すごくシンプルなデザインですが、長く使える使いやすさ、耐久性などを重視してデザインされています。
具体的なこだわりのポイントはなんでしょうか?
AOYAMAダイニングセットは特にダイニングチェアにこだわりのポイントがあります。私のとても好きなチェアの一つで、随所にこだわりがあります。
座面の角度や前部分のそり、背もたれと背中が当たる角度、カーブの部分などが絶妙で、人間工学を基に、座った時にちょうどよく体にフィットするように作られております。
是非店頭にて一度座り心地を体感いただきたい椅子です。
AOYAMA CHAIRは一般のチェアに比べ背もたれが少し倒れています。リラックスして椅子に深く持たれて座っている時の角度に作られているので、ゆったりした状態でお食事をすることができます。
アームチェアのこだわりを教えていただけますか?
アームチェアには特に深澤直人さんならではの細かなデザインの工夫が詰まっています。正面から見てレッグが長く、チェアのプロポーションが美しく見える工夫がされているのです。
アーム(腕を置く)部分は、基本レッグに対してアームが上になるように組んだ方が作りやすいのですが、レッグの前足部分を長く見せるためにアームを上から重ねて作るのではなく、横からくっつけて作っています。そうすることで、前足部分が長く見えて、チェアのプロポーションも綺麗に見えるようにしています。
また、とても軽いので、お掃除の際の移動やお手入れがとてもしやすいのもこのチェアのポイントです。
アームチェアもすごく細部までこだわり抜かれているんですね。AOYAMA DINING TABLEのポイントも教えていただけますか?
AOYAMA DINING TABLEはテーブルの短手の曲線のつけ方を工夫しています。テーブルのサイズは広々と使えるスペースがありながらも、大きすぎず、短手の面でも食事できるほどのスペースを残して作られています。
また、一般的な木材のテーブルだと幕板(天板の反りを防ぐ為の板)部分が横から見えてしまうのですが、AOYAMA DINING TABLEは幕板と脚を内側に入れることで、天板に足だけが付いているように見せています。そのためにとても軽やかなデザインに仕上がっています。
AOYAMA DINING SETのバリエーションを教えていただけますか?
AOYAMA DINING TABLEは横幅150cm~200cmまで、10cm刻みでオーダーしていただけます。
AOYAMA CHAIRはアームチェアとアームレスチェアの2種類です。板座タイプと座面にファブリックを貼ったタイプがあります。
素材はアームチェアとアームレスチェアともに、ウォールナット材、オーク材、ビーチ材の3種類からお選びいただけます。
このシリーズは2014年の発売当初は、実はビーチ材のみで販売していました。繊細なデザインとビーチ材の柔らかな木肌の組み合わせは美しく、個人的にはビーチ材を使ったものが一番おすすめです。
今までAOYAMAシリーズについて色々と教えていただきましたが、その中でも石黒さんが一番好きなポイントはどちらですか?
やっぱりAOYAMA CHAIRに座った時の座りやすさが一番のポイントですね。角度の付け方が絶妙で、板座の椅子で座り疲れずリラックスできるものは多くはありません。
AOYAMAシリーズのメンテナンス方法を教えていただけますか?
ウレタン仕上げなので、日々のメンテナンスはあまり気にしなくても大丈夫です。
ただ、木製の家具なので、染みの原因なるような水こぼれの放置は避けてください。もし水をこぼしてしまった場合は、すぐに固く絞ったふきんで拭いていただければ大丈夫です!
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